僕はまだ学生なのですが、社会に出ることが不安です。人間関係も苦手です。どうしたらいいでしょうか?
今回は、学生さんのなかでも、わりと真面目に勉強してきていて、でも、社会に出るのがなんとなく不安だ、という人向けに書いた記事です。
こんにちは、アオイソラです。今回は、昔の自分に向けて書いてみました!
真面目な学生ほど、社会に出るとつまずきやすいのではないかと私は考えています。
理由をまとめておきました。
- 学生時代のセオリーを踏襲しているから
- 勉強は自己完結だけど、仕事は人とのやり取りなくては完結しないから
- 人間関係に慣れていないから
- 結果的に自分のペースで働けないから
- 学生生活と社会人生活のギャップに疲れてしまうから
詳細は後述しておきます。
できれば、学生のうちに、社会に出てもつまずかないための対策を打っておきたいですよね。
「私ならこうする」というのをズラーッと書いてみました。
- 社会人になる前に、インターンシップの制度を利用してみる
- 最初から独立する前提で、期間限定で就職する
- 最初から独立する
- 学生のうちに、必要になりそうな資格をとっておく
- 学生生活と社会人生活を切り離さず、連続した生き方と捉える
- 社会人になる過程で定期的に軌道修正する
- 社会の状況に常にアンテナを張っておく
- 社会人になっても勉強は続ける
それではさっそく、一つ一つ解説していきます。
目次
学生時代真面目に生きたのに社会人になるとうまくいかない原因
【原因その1】学生時代のセオリーを踏襲しているから
原因の一つとしてまず考えられるのは、
学生時代と同じ方法ですべてを処理しようとしているから
というのが挙げられます。
学生時代に使っていたセオリーは、社会人になったら通用しないということなんです。
私の場合は、それが原因で、最初の会社に入社して数か月してつまずきました。
具体的には、人間関係です。
高校、大学と在学時の私は、上級生との接触をなるべく避けてきたほうでした。
高校の時は帰宅部で、大学の時はサークルに入ってもすぐに辞めてしまっていました。
なので、たとえば私のように、人間関係を避けてきたような人は、社会人になってから、先輩との関わり方でつまずくかもしれません。
社会人になると、ほとんど確実に、周りはほとんど年上です。
そうなると、新米社会人の立場だと、先輩の言うことを聞かざるを得ない状況が頻発してきます。
これが、社会人になってつまずく、ひとつのポイントなんです。
社会人になると、学生時代に自分なりに組み立てていた「生き方のセオリー」が、通用しない場面が出てくるのです。
【原因その2】勉強は自己完結だけど、仕事は人とのやり取りなくては完結しないから
よく言われる話なのですが、
勉強は一人でできる世界だけど、仕事は一人では成り立たない世界だ
というのがあります。
会社に就職するにしても、独立して何かをするにしても、人との関わりは絶対になくなりません。
会社で働く時は、同僚や上司、社長、それからお客さんなど、周りにはたくさんの人が存在します。
みんな、何かの役割を持って動いているんですよね。
独立しても、同僚はいないかもしれないけれど、お客さんなしでは商売が成り立ちません。
ライターってどうなの?これは一人でやっているイメージがあるけど。
ライターの仕事は確かに書いている時は一人でやっているかもしれませんが、書いたものを買ってくれるお客さんがいないと、仕事は成り立たないですよね。
一人でなんでもやってしまおう、と思うと、どこかで無理が生じてきてしまいます。
プロフィールで、「なるべく一人になりたい」みたいなことを書いている私が言っているので、そこは間違いないです(笑)
それに、一人ですべてをこなそう、と考えるクセがついていると、社会に出てから、
人に助けを求める
ということができにくくなってしまうのです。
学生時代は自己完結の世界でしたが、社会人になると、周りの人とのやり取りを通して仕事をしていくことになるので、そのギャップに、真面目な人はつまずく可能性が高いです。
【原因その3】人間関係に慣れていないから
先ほど、私の失敗談として年上の人との上下関係の話を挙げました。
もっと範囲を広くしていうと、人間関係というのは、社会人になってからつまずく大きな原因になり得ます。
学生時代は人間関係を粗雑にしていても、極端な話、勉強さえしていればよかったかもしれません。
が、社会人になると、その生き方では確実につまずいてしまいます。
「勉強さえしていればいいんでしょ」
という考え方の延長で、
「自分の手元の仕事さえしていればいいんでしょ」
という考え方で仕事をしていると、まあ、少なからず職場に軋轢が生じます(笑)
その考え方も、独立したらなんとかなるのかなあ?
いえ、そうでもないですよ。
独立していても、確実にお客さんはいるわけなので、そのお客さんの要望もロクに聞かず、まともに会話もせず、ということをしていると、お客さんは絶対に離れていきます。
なので、人間関係は切っても切り離せないことなのです。
学生時代が特別異質な時代なんだと思ってもらったほうがいいです。
学生時代に真面目に勉強してきたのに、社会人になってつまずくことの理由の一つですね。
社会人になると、仕事内容と同じぐらい、人間関係も重要になってくるんです。
【原因その4】結果的に自分のペースで働けないから
社会人になると、学生時代の時のように、自分のペースで生活することが難しくなります。
まあ、できないこともないんですが、完璧には無理ですね…
たとえば、会社に就職したとして、定時で帰ろうと思っていても、突発的に残業しないといけない案件が発生したりします。
自分の仕事のミスで、それを修正しないといけないことに気づいて、自主的に残業するかもしれません。
学生の時は、そういうことはあまりないんじゃないかと思います。
「家に帰ったらあれをしよう!」と思っていても、突発的なことが積み重なると、心が折れますよね。
せっかく入社したのに、思った以上に自分のペースで働けない、周りの人に振り回されている、と感じることは、特に入社して間もない頃はよくあることです。
先に挙げた、人間関係などのことも、自分のペースで働けない要因になりますよね。
自分のペースで働けない日々が続くと、社会人生活が嫌になってしまいがちです。
特に、学生時代に真面目に勉強してきた人なら余計に、「うまくいかない」と感じるのではないかと思うのです。
【原因その5】学生生活と社会人生活のギャップに疲れてしまうから
上記の原因を総括して、要するに、
学生時代と社会人生活との間に、大きなギャップがあるから
というのが、社会人になってうまくいかない根本の原因かと思われます。
これって、僕みたいな真面目な学生にとっての話でしょうか?
一概には言えないのですが、学生時代に、部活もせずに真面目に勉強を頑張ってきた学生にとっては、当てはまりやすいかもしれません。
ただ、勉強だけではなく、部活も頑張った、という学生は、ある程度人間関係の耐性があるので、乗り切れるかもしれません。
が、それでも、自分のペースで働けなかったりすると、やはりつまずくかもしれません。
学生時代と、社会人生活との間にギャップがあればあるほど、社会人になってからつまずきやすいのではないでしょうか。
生活が急に変わると、その落差に落ち込むことはあるし、疲れます。
なに、その、希望もなにもない世の中は…。社会人になるのが嫌になってきたよ…。
すいません…。でも、あらかじめ、こういう可能性があるよ、ということを事前情報として知っておくと、社会人になった時に、意外と楽だと思います。
次の項からは、社会人になった時に「うまくいかない」とならないようにするための対策をいくつかご紹介します。
学生時代真面目に生きたのに社会人になるとうまくいかない…そんな状況への対策
【対策その1】社会人になる前に、インターンシップの制度を利用してみる
インターンシップとは、学生の時に企業で一定期間働くことで、企業とのミスマッチを防ぐための制度のことです。
もしあなたが大学に進学されるのであれば、あるいは、今大学生で、まだ就活は始まっていない段階なのであれば、利用を検討してみてもいいかもしれません。
アルバイトも社会人の経験にはなるのですが、会社に就職した場合どうなるか、という経験を事前にするには、このインターンシップを活用するといいと思います。
インターンシップや、就活に関する、より詳細な情報を知りたい方は、下記のリンクをご覧ください。
どういう風に社会に出ればいいのか、という道筋が、行動していくなかで、少しずつ見えてくると思います。
いろいろ試してみることですよ。失敗して当たり前なんで!どんどんチャレンジしてみてくださいね!
まだその年齢にない中学生、高校生の方も、
「ふうん、こういうのがあるんだな」
と、眺めておくだけでも、将来を考える上ではとても勉強になりますよ!
【対策その2】最初から独立する前提で、期間限定で就職する
何年後かに独立する前提で、最初はどこかの会社に就職する、という方法もあります。
その時には、入社する時にはっきりと、
「将来的に独立することを考えています」
と伝えておくといいです。
先方が、長く働いてくれる人のつもりであなたを雇ってしまうと、お互いにニーズが合わないことになってしまうからです。
最初の意思表示は大事なんですね。でも、それだと雇ってくれるのかなぁ?
半年で辞めます、と言っているわけではないので、その心配はないですよ。
それに、「将来的に独立をしたい」と言ったことが原因で雇ってくれないなら、その会社はそれだけの会社だという判断をすればいいと思いますよ。
そして、めでたく入社できたら、そこでしっかりと経営のことを学びましょう。
経営といっても、いろいろあります。
総務の人がいて、経理の人がいて、現場で働く人がいて、社長がいて…。
いろいろな立場の人の働き方を観察しましょう。
周りの社員の方が、どんな風に、どんなツールを使っているのか。
どのように社員の人が連携して働いていて、どのように収入が生まれて、どんな費用が発生しているのかを知りましょう。
また、仕事内容だけではなくて、その職場の人間模様を観察してみましょう。
そういった経験は、将来独立をして働いていく時に、必ず役に立ちます。
なぜなら、独立すると、最初はすべて自分でこなすことになるからです。
営業から、雑務から、経理から、実務から、何から何まで自分でやるとなった時に、会社員の時に経験・観察して得た情報というのは必ず役に立ちます。
【対策その3】最初から独立する
会社に入らずに、最初からフリーランスとして独立する、という方法もあります。
ただ、この場合は、起業するまでの間に、手に職をつけておく必要がありそうですね。
私が最近よく聞くのが、プログラミングの仕事です。
この仕事、フリーランスサイトの案件を見ると、報酬が高いです。
そして、ニーズが常にあるような印象です。
学生のうちに、プログラミングの勉強をしておけば、社会に出てから、それがあなたの武器になることは間違いないですね。
私がもし、今まだ学生だったら、学生のうちにプログラミングをマスターしておきますね。
もしあなたに時間の余裕があるのなら、まずは自分に合う仕事なのかどうか、無料レッスンを体験してみるといいと思います。
そういうスクールは意外とたくさんあるので、自分の合うところを探してみてください。
いくつかご紹介しておきます。
プログラミングは、すぐに仕事に結びつきそうな職種じゃないかと強く思います。
実際、私自身も、プログラミングができる人をうらやましく思います。
自分でできない分、人にお願いしたくなるのです。
それだけ需要があるってことなんだね。
こういう仕事がある、ということを事前に頭に入れておけば、将来の選択肢のひとつにはなるのではないでしょうか?
それに、真面目な学生のあなたなら、プログラミングのひとつやふたつ、すぐに吸収できると思いますよ!
それがあなたのすごいところなのですから、社会に出て落ち込む前に、興味があったら是非チャレンジしてみてくださいね!
【対策その4】学生のうちに、必要になりそうな資格をとっておく
あと、プログラミングの仕事以外にも、こんな資格もあるよ、というのをさらっとご紹介しておきます。
- 簿記
- 宅建
- 行政書士
これらは、資格を取ったからと言って、すぐに仕事には結びつきません。
これらは、どちらかというと、会社で経験を積む必要があるものです。
ただ、簿記に関しては、将来独立をしても必ず使用するものです。
毎年、確定申告をする時に、簿記の知識があると、申告書類の作成はスムーズにいくと思います。
勉強しておいて損はないんだね。
ただ、ちゃんと資格を取ろうとすると、3級はともかく、2級くらいになると、本気になって取り組む必要があります。
私の場合は、社会人になって、仕事をしながら簿記2級の資格をとりました。独学でしたが、とても大変でした。
学生の時って、遊びたい盛りだと思うのですが、毎日少しずつでも関わっておけば、あとから取り組みやすいと思います。
もし資格を取らないのであれば、簿記関連の入門書を読んでおくだけでも、タメになると思います。
代表的な資格をご紹介しましたが、資格という意味では、他にもたくさんありますので、興味のわいたところから手を出してみてはいかがでしょうか?
極論を言ってしまえば、何を勉強していても無駄にはならないです!
【対策その5】学生生活と社会人生活を切り離さず、連続した生き方と捉える
学生時代と社会人生活とのギャップが、社会に出てうまくいかなくなる原因だということは、先の項でお伝えしました。
それなら、
学生生活と社会人生活を切り離さず、連続した生き方と捉えてみてはいかがでしょうか?
つまり、一年単位で、だいたいの将来設計をしておくのです。
たとえば、今学生のあなたが、社会人になるにあたってできることは、
- 資格の勉強
- プログラミングなどの手に職をつける勉強
- 将来どんな仕事があるのかについての情報収集
です。
全部一気にやる必要はないです。
こういうところに少しでも意識を向けておくだけで、だいぶん違います。
将来の働き方に意識を向けておくだけで、学生生活と社会人生活との間のギャップはかなり埋まりますから。
また、参考までに、将来の夢を見つけるための方法のひとつとして、下記の記事もご参照ください。
【対策その6】社会人になる過程で定期的に軌道修正する
でも、学校の勉強もあるのに、そんなに色々できないよ。そんなに計画通りにはいかないよ。
計画通りにいかなくて当然です。
うまくいかなくて当然だと思って、いろいろと試してみてください。
計画は、あくまで計画です。
「1年後はこの資格を取る!」と思っていても、取れないことだってあるし、
「この勉強をいついつまでにする!」と計画を立てていても、実際はなかなか進まなかったりもします。
計画はあくまでも、今何をするべきかを測るものさしのようなものです。
うまくいかなかったら、そのつど計画を練り直して、またぼちぼち頑張ったらいいんですよ。
【対策その7】社会の状況に常にアンテナを張っておく
社会の状況に常にアンテナをはっておきましょう。
yahooニュースでもなんでもいいです。
ニュースのなかには、くだらないニュースもありますが、中には、
「ああ、そういうこともあるのか」
という記事があったりします。
何が正しい真実の情報かはわからないかもしれませんが、
「今はこういう情報が流れている」
ということだけでも把握しておくと、今後自分が将来を決めていく時の判断材料になります。
【対策その8】社会人になっても勉強は続ける
それでは最後に、社会人になってからのことを一つだけ。
学生の時は勉強で大変かもしれないのですが、社会人になると、むしろ自分で勉強しようという気持ちがないと、勉強できません。
なので、社会人になっても、勉強しましょう!
これは、私自身が自分に言い聞かせていることでもあります。
仕事をしていたらもう勉強はしなくていいというわけではなくて、むしろ、勉強しないといけない場面がたくさん出てきます。
私の場合、今はエクセルのマクロとか、VBAといったのを勉強しています。
もっと早く勉強しておけばよかった、と思うのですが、働いていると、なかなか勉強するまとまった時間がとれないのです。
なので、学生のみなさんには、今ある時間を大事にして頂きたいなと強く思います。
まとめ:学生時代真面目に生きたのに社会人になるとうまくいかない原因と対策
それでは、おさらいしておきますね。
- 学生時代のセオリーを踏襲しているから
- 勉強は自己完結だけど、仕事は人とのやり取りなくては完結しないから
- 人間関係に慣れていないから
- 結果的に自分のペースで働けないから
- 学生生活と社会人生活のギャップに疲れてしまうから
- 社会人になる前に、インターンシップの制度を利用してみる
- 最初から独立する前提で、期間限定で就職する
- 最初から独立する
- 学生のうちに、必要になりそうな資格をとっておく
- 学生生活と社会人生活を切り離さず、連続した生き方と捉える
- 社会人になる過程で定期的に軌道修正する
- 社会の状況に常にアンテナを張っておく
- 社会人になっても勉強は続ける
私は40歳になってから独立しました。
遅すぎたなと、少々後悔しています。
ただ、私の場合は、結果として会社での経理事務の仕事の経験を生かせているので、成りゆきだったのかなとも思います。
フリーランスになって、3か月くらいしか経っていませんが、今のこの段階でも、学んだことは数多くあります。
結論は、
とにかく色々試してみること!
これに尽きます!
私なんて、これまでさんざん失敗してきている人生の人です。
学生のみなさんは、まだまだチャンスが一杯あります!
失敗なんて気にしないで、「むしろ失敗を経験しに行こう!」ぐらいの気持ちで、お互い頑張ってみませんか?
みなさんが楽しく、社会人に向かっていけることを心から願っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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