ぶっちゃけ、高校を直感で選ぶってどうなの?直感で選んで間違えたら、もうどうしていいかわからないし、悩むよね。失敗や後悔のない人生を選びたいし、「人生終わった」とか思いたくないから、参考になる話を聞かせて。
こんな素朴な疑問を持つ方に向けた記事です。
こんにちは、アオイソラです。
あまり自慢にはならないのですが、私は、高校や大学を選ぶ時、自分の直感を頼りに進学先を選んできました。
結果、今から思うと、「ああすればよかったな」ということは沢山あります。
要点を箇条書きすると、以下の通りです。
- 友達が○○高校を選んだから自分もそうする、という進路の決め方をするくらいなら、直感に従おう。
- 事前に高校のリサーチをしておけば、直感の裏づけができて、最初から迷わずに済んだかもしれない。
- 直感だけで高校を決めると、後から後悔が出てくる。
- 進学先をリサーチしておけば、直感で決めた進学先でなにか問題が起きたとしても、自分を納得させることができる。
- 直感で決めて、それが正解だったとしても、その後の人生がバラ色だとは限らない。
- 直感で進路を決めるにしても、もしそれが駄目だった場合の保険になる進路は考えておく必要がある。
私の体験を読んで頂ければ、
「直感はかなり役に立つけれど、直感だけだと、心もとないんだね」
というのがお分かりになると思います。
では、どうぞ。
目次
進学先を選ぶ時に直感を使った体験3選
直感で、直前に行きたい高校を変更した体験
これは、直感を信じて正解だったという話です。
私には、X君という同級生の友達がいました。
X君は私とほとんど同じ学力の子で、お互い、学校の成績を意識し合うような仲でした。
お互いにライバル視しているような感じだったと思います。
だから、当然、同じ高校に進学するものとばかり思っていました。
でもある時、風の噂で、X君は同じ高校には行かず、別の高校に行くことを聞きました。
「え?なんで?」
とても意外な選択だったので、私は休み時間に、X君に、
「聞いたよ、M高校に行くって、本当?」
と、それとなく聞いてみました。
M高校は、学力で言うと、簡単に行ける高校でした。
私は、どうしてその選択をしたのか、知りたかったのです。
でもX君の口からは、納得するような返事をもらえませんでした。
それから数日して、私は悩み始めます。
(私の志望校はA高校だけど、自分もM高校に行こうかな)
理由は簡単でした。
- 受験期に心の負担が軽くなるから
- M高校に行けば、勉強が簡単で、楽な高校生活ができそうだから
M高校に行った方が、圧倒的に自分が楽なんだろうな、というのが見えてしまったのです。
私は、担任の先生に、直接個人面談を申込み、志望校を変更することを告げました。
先生は内心驚いているようでしたが、受け入れてくださいました。
その後、X君と話す機会があり、
「実は僕もM高校に行くことにしたよ」
と打ち明けました。
X君は、
「高校に行っても一緒にがんばろうな!」
と言ってくれました。
とても、未来がパッと明るくなった気分でした。
M高校に行くと決めた途端、気持ちが楽になったことは事実です。
だって、受験のストレスからは解放されたのですから。
※ ※ ※ ※ ※
それから1か月くらい経った頃でしょうか。
願書の提出も迫っていました。
私の心の中には、
(本当にそれでいいのか?)
という問いが、ずっと繰り返されていました。
(M高校に行きたいのは、自分の本心なのか?)
答えは明白でした。
それは、自分の本心ではないんだと。
本当は、自分はA高校を選びたい。
M高校を選ぶことが、自分には「逃げ」だと思えて仕方がなかったのです。
ただ単に、自分は逃げたかっただけ。
自分の直感は、A高校に行くことが正解かどうかはわからないけど、M高校を選ぶことは、それは「逃げ」だ、と教えてくれていました。
私は再度、担任の先生に個人面談を申込み、進路の変更を伝えました。
担任の先生は、私がM高校を選んだ時も、A高校を選んだ時も、決して否定をせずに対応してくださいました。
A高校を選んでからは、再び、受験に対する怖さがよみがえってきました。
でも、だからといって、また進路のことで悩むということはなかったです。
私の直感は、A高校に行くのが正解だと、教えてくれていました。
※ ※ ※ ※ ※
私の心の迷いがきっかけで、その後、X君との関係がこじれてしまいました。
申し訳ないことをしたと思います。
でも、開き直るようですが、こうも思うのです。
進路変更したことがきっかけで人間関係がこじれるくらいだったら、それだけの人間関係だったんじゃないかなと。
結果、私はA高校に進学し、X君はM高校に進学しました。
高校に進んでから、時々M君と会って話したりもしました。
私は、M高校に行けばよかった、とは思いませんでした。
あの時の直感は、正しかったのです。
正直なところ、当時の私には、「特別行きたい高校」というのがありませんでした。
だから、事前のリサーチといっても、親に車で近くまで連れていってもらい、高校の外観を遠くからぼんやり眺める程度でした。
車から降りてマジマジと眺めるわけでもなく、ただ単に、車が近くを通り過ぎるといった程度でした(笑)
あと、与えられた情報といえば、「誰々のお兄ちゃんがその高校に行っている」という情報くらいです。
今だから思うのですが、もっと、高校のリサーチをしておけば、本当に行きたいと思える高校に出会えたかもしれないし、直感に従うにしても、自分の直感の裏づけができて、最初から迷わずに済んだのかもな、ということです。
- 友達が○○高校を選んだから自分もそうする、という進路の決め方をするくらいなら、直感に従おう。
- 事前に高校のリサーチをしておけば、直感の裏づけができて、最初から迷わずに済んだかもしれない。
直感で高校を選んで、結果苦労したという体験
次の話は、直感で選んだ高校が正しかったのだとしても、その後の高校生活がバラ色だとは限らなかったよ、それは直感とは別の話だよ、という話です。
この話は、特に、進学校を検討されている方に読んで頂けたら嬉しいです。
めでたく、希望するA高校に進学できた私でしたが、この話にはちょっと混み入った話があります。
確かに私はA高校に合格したのですが、正確に言うと、第二希望に合格していました。
どういうことかというと、志望する時、学科の希望を第二希望まで書けるようになっていたのです。
私は、第一希望を普通科、第二希望を理数科、としていました。
その結果、私が合格したのは、第二希望の理数科だったというわけです。
普通科の倍率は高く、理数科の倍率は定員割れしていました。
では、偏差値で言うと、どちらが難しかったのかというと、理数科でした。
「すごい、理数科に受かったのね!」
「点数が良かったから理数科に回ったんだよ!」
と言ってくれる人もいましたが、現実はそうではありませんでした。
進学してしばらくの間、同級生のなかには、心無いことを言う人もいました。
「普通科を落ちて、理数科の人数合わせで入っただけ」
学生というのは、結構シビアなことを平気で言ったりします。
正直、かなり落ち込みました。
周りには頭の良い子ばかりで、カルチャーショックを受けましたね。
進路選びを失敗した、とも思いました。
直感で選んで失敗した、と思いました。
もっと真剣に高校を選べばよかった、そしたら今頃こんな苦労しなくて済んだんだ、と、強く後悔しました。
直感だけで選ぶことの最大のデメリットは、自分がリサーチしていない分、何か問題が起きた時に、「あっちにすればよかった」と後悔してしまうことです。
もし、しっかりリサーチしておけば、ちゃんとリサーチした結果の苦労なのだから、たとえ進学校で落ちこぼれたとしても、「そういうものだから」と、自分を納得させることができたと思うのです。
※ ※ ※ ※ ※
もうひとつ言えることがあります。
それは、
直感で決めて、仮にそれが正しい選択だったとしても、その先に全く苦労がないということでは決してない、ということです。
当たり前ですが、誰しも、良いこともあれば、悪いこともあります。
直感を信じたからといって、その先にバラ色の人生が待っているというわけではないですもんね。
私は、自分はまあまあ頭が良いと思っていましたが、それは大間違いで、A高校で桁違いに頭の良い子をたくさん見て、自分を客観的に見ることができました。
早めに長く伸びた鼻をへし折ってもらえたことで、おかしな人間にならずに済んだともいえます。
そういう意味では、直感で高校を選んだのは必然だったのかもしれません。
以上が、直感で高校を選んだ結果、どうなったのかという、私の体験でした。
直感で高校を選ぶにしても、選ばないにしても、後悔しないようにしたいものです。
- 直感だけで高校を決めると、後から後悔が出てくる。
- 進学先をリサーチしておけば、直感で決めた進学先でなにか問題が起きたとしても、自分を納得させることができる。
- 直感で決めて、それが正解だったとしても、その後の人生がバラ色だとは限らない。
完全に直感のみで決めるのはなかなかリスキー
最後の体験は、大学を直感だけで決めちゃったよ、という実体験です。
大学選びの体験ではありますが、高校選びの話にも十分通じる部分があるので、ご参考になれば幸いです。
直感だけで進路を選ぶことは、結果はどうあれ、とってもリスキーです。
私が大学の進路を決めたのは、高校1年の2学期のことでした。
とっても早い決断です。
周りの同級生がとにかく頭が良すぎた上に、授業のスピードも速すぎて、全教科をまんべんなく勉強することができませんでした。
そんなある日、誰に教えてもらったのか、指定校推薦という方法を聞きます。
これだ、と思いました。
直感で、自分は指定校推薦で行くんだと、なんの根拠もない自信を抱くのでした。
どこの大学に行けるかは分からないけれど、学校の定期テストさえちゃんとやっていたら、外部のテストがどれだけ悪くても、大学に行けます。
ただし、指定校推薦には条件があります。
- 学校から1人しか推薦されない(学内選抜がある)
- 定期テストはちゃんとやっておかないといけない
「ちゃんと勉強しているんだから、リスキーではないんじゃないか」
と思われるかもしれませんが、私の通っていた高校の定期テストは、外部のテストとは違っていて、基礎が3割、応用が7割といった、変則的なテストだったので、実際の受験に対応していなかったのです。
そんな中、私は定期テストの一部だけを頑張りました。
基礎的な部分が身についていないので、とっても偏った勉強をしていたと思います。
そんな状態で、もしどこの指定校推薦も受けられなかったら、どうするつもりだったのでしょう・・・。
※ ※ ※ ※ ※
さて、高校3年生になった私は、一番行きたい大学の指定校推薦を申し込みました。
結果は、先生から職員室で通達されました。
「3人くらい申込みがあったんだけど、申し訳ないが、別の人に決まった」
目の前、真っ暗です。
でも、落ち込んでいられなかったです。
私は、教室の後ろに掲示してあった指定校推薦の大学一覧をなめるようにして確認しました。
2校目を申し込みました。
次は、先生からこう言われました。
「その大学は、正直、お前には合っていない」
一旦ひきさがり、再度、指定校推薦の大学一覧を確認しました。
今度は、冷静になって、1校1校、丁寧に確認しました。
3校目を見た時、これだと思いました。
直感で、「ああ、この大学だな」と思っていました。
何の根拠もありません。
でも、これしかない、そう思い、先生に申込みに行きました。
そして、数日後、先生から言い渡されました。
「2人の申し込みがあったんだけど、お前に決まった」
もう後がなかった私は、藁をもすがる思いでした。
もうこのチャンスを逃すまい、と思い、高校生活で一番集中して、その手続きを踏み、そのチャンスをなんとかものにしたのでした。
※ ※ ※ ※ ※
この直感についての後日談があります。
それまで気がつかなかったのですが、家に油絵が飾ってあったのです。
不思議な話なのですが、その絵の風景は、私が行くことになった大学の校舎の外観と酷似していたのです。
あとでそのことに気がついた時は、思わず変な声が出ましたね。びっくりした経験でした。
これは、私が直感を信じて、指定校推薦に受かるためにだけ努力をして、たまたま大学に行けたよ、という話です。
ですが、もし指定校推薦で行けなかったら、私はあちこちの私立の大学を受けては落ちて、受けては落ちてを繰り返したことと思います。
それを考えると、ゾッとします。
なので、直感だけを頼るというのは、怖いもの知らずだし、あまりに無防備で、リスクが高い行為です。
せめて、「もし指定校推薦が駄目だった場合」を冷静に分析して、自分の進路の保険を作っておけばよかったなと、つくづく思います。
これは大学受験の話でしたが、高校受験でも、推薦枠というのがあると思います。
推薦枠を考えているにしても、もしそれが駄目だった場合はどうするか、という道筋も考えておけば、なにより精神が安定します。
私のこの体験が、直感で高校を決めることの参考になればと思います。
- 直感で進路を決めるにしても、もしそれが駄目だった場合の保険になる進路は考えておく必要がある。
まとめ:進学先を選ぶ時に直感で決めた体験3選
では、おさらいです。
- 友達が○○高校を選んだから自分もそうする、という進路の決め方をするくらいなら、直感に従おう。
- 事前に高校のリサーチをしておけば、直感の裏づけができて、最初から迷わずに済んだかもしれない。
- 直感だけで高校を決めると、後から後悔が出てくる。
- 進学先をリサーチしておけば、直感で決めた進学先でなにか問題が起きたとしても、自分を納得させることができる。
- 直感で決めて、それが正解だったとしても、その後の人生がバラ色だとは限らない。
- 直感で進路を決めるにしても、もしそれが駄目だった場合の保険になる進路は考えておく必要がある。
ここまで書いてきてよく分かったのは、
直感を信じて動くには、直感を裏づける根拠(リサーチ)と、もしその方向が間違っていた場合の保険となる進路が必要だ
ということです。
あとは、ありきたりなことを書きますが、がんばって勉強することですよね。
私は、あまりにも直感に頼りすぎていたので、その分不安も大きかったです。
この私の体験を読むことで、「直感ってどうなの?」という疑問が解消されれば幸いです。
皆様の高校選びが円満に進みますように。
最後に一つだけ。
「ご縁のあった高校が、一番ふさわしい高校です」
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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