マラソンランナーが、練習でどんな失敗をしているのか知りたい。あと、失敗をしないための練習のコツがあればそれも知りたい。
こんにちは、アオイソラです。
「マラソンの練習段階で失敗したくない」
そう思うランナーは多いと思います。
他の人の失敗から学ぶことは、今後マラソンの練習をしていく上で、とても有意義なことです。
今回は、私が失敗から学んだ「マラソンで失敗しない対策」を4つ挙げました。
1、マラソン練習の指南書や動画は、見るものを絞る
2、マラソン練習だけでなく、休むことにも注目する
3、マラソン練習のために立てた計画にこだわらない
4、家族との関係はマラソン練習の重要な基盤である
私は現在、マラソン歴10年になりますが、サブ3を達成したのは、上記4点を意識するようになってからでした。
ランナーなら一度は経験しそうな失敗もあると思うので、是非、私の失敗談と合わせてご覧ください。
目次
マラソン練習で失敗しない対策4選
1、マラソン練習の指南書や動画は、見るものを絞る
マラソンに関する書籍や動画に関しては、継続して見ていくものを絞りましょう。
なぜなら、人によって言っていることが違っていたり、言っていることが同じでも言い方が違っていたりするからです。
人によって言っていることが違っていると、マラソンの練習をしていくうえで、何を信じて練習していけばいいのかわからなくなってしまいます。
そうならないように、
- メインで繰り返し確認する指南書・動画
- サブ扱いで確認する指南書・動画
といったように、自分の中で情報を区分けしましょう。
そのほうが、混乱せずにマラソンの練習に没頭できます。
大事なのは、本や雑誌、YouTubeから発せられる情報に踊らされないように、基本の教科書を持つということです。
私の場合、今現在、メインで繰り返し確認している指南書は、岩本能史さんの本です。
こちらの本は、サブ4、サブ3.5、サブ315、サブ3、それぞれの目標タイムに応じた練習メニューが載っています。
3か月後に大会を控えている時、掲載された練習メニューをこなせばいいだけなので、迷わずに済みます。
なお、私の場合、YouTube動画はあくまで参考として見ています。
動画の良い点は、本とは違って、実際の動きを映像で確認できることですね。
フォームの確認、ストレッチの方法をしっかり身につけるための参考映像と考えておけば良いと思います。
そうすれば情報に踊らされずに済みます。
<マラソン練習で情報に踊らされた私の失敗>
私の場合、マラソンを始めて2年目くらいで、情報に踊らされ始めました(笑)
最初のうちは、
★『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法』小出義雄著(角川SSC新書)
↑この本を自分のマラソン練習の教科書としていました。
今でも考え方の軸として、自分の中で生かされています。
逆に言うと、私は当時、この本だけを頼りにして、他の本は一切手をつけませんでした。
すると、だんだん、
「自分は何も知らないじゃないか。もっと他の情報も入れないといけない」
と思い始め、あちこちの本に手を出し始めました。
あちこちの本を読むこと自体は間違っていなかったとは思います。
ただ私の場合は、新しい情報を知るたびに、練習内容を途中で変更したり、マラソンへの取り組み方を変えたりしたので、気持ちが頻繁に揺れ動きました。
その結果、私の頭の中は情報量過多の状態となり、自分のマラソンの練習に自信が持てなくなってしまいました。
私は、何年間かそういう中途半端な状態が続いたので、その頃はマラソンの練習は気分的にキツかったです。
※ご参考までに、上記の私の失敗体験の話の中で私がご紹介した本はこちらです↓
何の本を参考にするかにかかわらず、自分で自信が持てないのに行う練習ほど、身につかないものはないと思います。
マラソンの練習の核になる教科書を決めたら、特にマラソン本番3か月前は、練習の大筋を変えずにいきましょう。
その方が、どの教科書にもとづいた練習であっても、練習の効果は出ると思います。
2、マラソン練習だけでなく、休むことにも注目する
マラソンの練習にばかり目を向けるのではなく、身体を休ませることにも、同じぐらい目を向けましょう。
ランナーにとっての最大の敵は、ケガだと思います。
ケガをしてしまったら、練習できないどころか、出られるはずだった大会にも満足に参加できなくなってしまいます。
マラソンの練習でケガをしないためには、自分の身体の状態を常日頃から意識しておくことが大事です。
私の場合、ケガをしないためのコツは、とてもシンプルなものです。
- わずかな痛みを決して無視しない
- 寝る時に、足がジワーッと痛んでいたら、休めのサインと受け止める
私の経験でいくと、このポイントを押さえておけば、ケガをすることがなくなります。
わずかな痛みというのは、本当にごくわずかな痛みのことです。
「ん?なんかちょっとおかしいかな?」
という、ほんのちょっとの違和感のことです。
この違和感を大事にしましょう!
初期の段階でこの違和感に気づいてさえいれば、ケガを未然に防ぐことができると私は考えています。
特に、寝る前のリラックスした状態の時に感じる足の感覚は、とても正直だと思っていて、なんとなくジワーッと痛みを感じたら、翌日のマラソン練習は遠慮なく中止にすることにしています。
<マラソン練習でケガをした私の失敗 その1>
~マラソンを始めたての1年目~
マラソンを始めたての頃、「走り込むぞ!」というやる気で一杯でした。
「毎日2キロから始めよう!」
私はそこからスタートしました。
しかし、私の失敗は、2キロという距離ではなく、「毎日」というところにありました。
どんなにしんどくても、どんなに足が痛くても、走っていれば痛みに慣れる、というネットの情報をうのみにしていたので、休まずに走って鍛えようと思ったのが間違いでした。
2週間くらい走り続けた頃から、膝に違和感を感じ始めていました。
「走ったら治る」
という思い込みがあったので、膝の痛みは無視して、ひたすら毎日2キロ、走り続けていました。
すると、だんだん痛みを無視できなくなり、やがて、歩いていても痛く感じるレベルになり、最後は、じっとしていても痛い状態にまで陥りました。
こうなってくると、もう無理して走ることもできません。
マラソン練習の中断期間は、約4か月。
マラソンを始めたての頃だったから、かなり落ち込みました。
<マラソン練習でケガをした私の失敗 その2>
~マラソン歴4年目くらいの時~
サブ3を目指していた頃、私がよくやったのは、走り過ぎによる失敗でした。
走り過ぎと言っても、月間走行距離の量の多い少ないは人それぞれです。
ですが、その頃の私は、
「月間走行距離は月300キロ走らないといけない!」
と勝手に思い込んでいました。
サブ3への情熱と、月間走行距離への強烈な思い込みが重なり、私は無理やりでも、月間走行距離を300キロになるまで走り込んでいました。
結果、無理がたたって、私は腰を痛めてしまい、しばらく走ることを中断することになってしまったのです。
ケガをしてから冷静になりました。
「なんとなく腰に違和感あったけど、我慢していたんだな。あの時、我慢をせずに休めばよかった」
そう思った時には、もう遅かったです。
マラソン練習の中断期間は、約3か月。
3か月走らないわけだから、当然筋力は衰えました。
「なんかおかしいな」
その感覚を大事にしないといけないと、つくづく思うのです。
どんなかすかな違和感でも、その違和感を感じたら無条件で練習を休むことにしておけば、ケガをせずに、長い目で見て練習を継続していけます。
練習メニューを意識するのも大事ですが、自分の身体が感じることも同じぐらい意識していきましょう。
3、マラソン練習のために立てた計画にこだわらない
自分で立てたマラソン計画を100%達成させようとするのはあきらめましょう。
なぜなら、よっぽど無理をしない限り、計画通りにはなかなかいかないものだからです。
仕事の都合上、残業時間が長くなることもあるでしょうし、体調を崩すことだってあります。
急な予定が入ることもあります。
足の調子が良くないこともあります。
計画通りにマラソンの練習ができることなんて、なかなかないのです。
計画は、極めて大雑把に決めておくぐらいでちょうどいいです。
私の場合、
- その月にやりたい練習メニューがなんなのかを箇条書きしておく
これだけをやって、距離については、一応決めますが、どうせその通りにならないので、距離の目安はアテにしていません。
こうすることで、私はだいぶん気が楽になりました。
<マラソン練習の計画立案にこだわった私の失敗>
~マラソンを始めたての頃から8年近く続きました~
私の場合は、マラソンをし始めた頃からずっと、マラソンの練習計画にこだわりすぎる傾向がありました。
特に、指南書にのっとって進めるマラソン練習となると、
「本に書いてある通りにしないとダメだ!」
という意識が強く、どこか洗脳されているような部分すらありました(笑)
そのぐらい必死だったということかもしれません。
絶対に本に書いてある通りに練習するぞ、という意識が強くて、色々な面で悪影響が出ていました。
仕事、家庭、体調管理、自分のメンタル・・・。
予定していた練習計画ができないと、不安になりました。
それだけではなく、計画通りにやれたにしても、どこか自分の気持ちは、
「マラソン練習の計画に追いかけられている」
そんな焦りが常にありました。
これは精神衛生上、よくなかったなとつくづく思うのです。
計画にこだわるのであれば、月単位でのメニュー立案にとどめておく、という方法が、精神衛生上いいと私は思います。
4、家族との関係はマラソン練習の重要な基盤である
マラソンの練習は家を空ける行為です。
家族がいるのであれば、家族にマラソンのことをある程度理解してもらいましょう。
なぜなら、マラソンの練習で家を空けている間、他の家族が家の中の様々なことをしてくれているからです。
家事や育児だけではありません。
家で留守番をする間は、ほんのちょっとのことでも、家族はこなしている可能性が高いのです。
急な配達、急な電話、急な修理、急な用事・・・。
自分が走っている間、家族は、家事育児に加えて、その他さまざまな何かをしてくれているのです。
そこを理解し、感謝したうえで、マラソンとどう向き合っていくかを考えたほうが、長い目で見てマラソンとうまく付き合っていけると思います。
<家族を犠牲にした私の失敗>
~マラソン歴4年目くらいの時~
マラソンをして、あまりに夢中になっていると、周りが見えなくなってきます。
特に、「目標をなんとかして達成したい!」という思いが強ければ強いほど、その傾向が強くなるように思います。
私の場合は、サブ3を目指していた頃が最も、周りに対して盲目でした。
「家族に迷惑をかけないようにする」
という意識は持っていましたが、その意識も強すぎると、
「ちゃんと迷惑をかけずに練習しているのに、何が悪い!」
というエゴに変わります。
でも、家族からしたら、違うんですよね。
迷惑をかけずにやっているつもりでも、それはあくまで、自分の立場からしか、物事を見れていなかったんです。
家族の立場から見ると、
「今、外に出かけられるのはちょっと困る」
ということは、往々にしてあるわけです。
そういうことが、時には家族のケンカにつながったりもしました。
今思い返すと、それこそ自分本位だったなと、恥ずかしくなります・・・。
家族にマラソンのことを理解してもらう、というのはつまり、
マラソンの練習で家を空ける時間をもらう
ということです。
また、家族にマラソンのことを理解してもらうと同時に、
自分自身も、家族のことを理解する
という姿勢が大事だと思います。
好きなことができているのは、家族のおかげです。
マラソンの練習をする上で、家族の理解は基盤になるので、よく話し合う時間を設けることは、大事です。
そうすることで、家族とこじれることなく、気持ちよく、マラソンの練習ができることでしょう。
まとめ:マラソン練習で失敗しない対策4選
では、おさらいです。
1、マラソン練習の指南書や動画は、見るものを絞る
2、マラソン練習だけでなく、休むことにも注目する
3、マラソン練習のために立てた計画にこだわらない
4、家族との関係はマラソン練習の重要な基盤である
以上、私が自分の失敗から学んだマラソン練習のコツでした。
巷にあふれているマラソンの教本や雑誌は、その多くが、ケガした時にどうするか、ストレッチはどうするか、練習は何をするか、といった情報をメインに伝えているように私は感じています。
なので、今回お伝えした方法を活用して、ケガをせず、穏やかに、楽しくマラソンの練習を楽しんで頂けたらと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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