厚底シューズが色々出てきたけど、その履きこなし方の方向性がいまいち見えてこなくて困っているんだよなー。
今回は、そんな一般ランナー向けの記事となります。
こんにちは、アオイソラです。
厚底シューズが流行り出してから、もう2年近く経ちます。
その間、ナイキだけではなくて、他のメーカーからも厚底シューズが発売され出して、世の中には厚底シューズがたくさん出回るようになりましたね。
ナイキの厚底シューズに早くから飛びついていた私は、ある時期から、厚底シューズとの向き合い方について考え始めました。
ある時期というのは、アルファフライが出始めて、アルファフライを履き始めたあたりからです。
「あれ? 自分に厚底シューズは向いているのだろうか?」
私にとってナイキのアルファフライは、そんなことを思わせるぐらいインパクトの強いシューズでした。
確かに、アルファフライは重いって聞いたことあるよ。
アルファフライに限らず、「自分に厚底シューズは向いているんだろうか?」と感じるランナーは、一定数いるような気がしています。
今回私は、ナイキのランニングシューズ同士を比較してみました。
比較と言っても、約2年間ナイキの厚底シューズを履き回してみた私の、超個人的な見解です。
専門的な用語はほとんど出てきません。
まあ、そもそも専門用語をあまり知らないんですけどね…。
今回お伝えしたい要点はこちらです。
<ヴェイパーフライ4%フライニット>
- フィット感がある
- 2年間定期的に使っていても弾む感覚を維持している
- 走っている時に靴底が「キュッキュッ」と鳴ることがある
- アッパーがニットなので、耐久性にやや難あり
<ヴェイパーフライnext%>
- 手で持った感覚は軽い
- 履いた当初は軽さを体感するが、慣れてくると軽いのが当たり前になる
- 雨の中走ってもシューズが重たくならない
- 履き慣れると、厚底特有の弾む感覚を体感しづらい
<アルファフライ>
- 重い
- 走っているとピッチ走法になりがち
- 長い距離を走るためにはある程度の筋力が必要だと感じる
<ヴェイパーフライ4%フライニット>
- 雨の日じゃなければ練習、大会ともに使える
<ヴェイパーフライnext%>
- 軽さを求めたいランナーにはnext%がオススメ
<アルファフライ>
- スピードアップを図りたいランナーが練習用に履くと効果的かもしれない
★全体を通しての推論★
- ヴェイパーフライ4%は、耐久性(アッパー部分)のことを考慮しなければ、実はかなり効果大なシューズだったのではないか
- 厚底シューズの厚さが厚くなればなるほど筋力が必要になってくるのではないか
- 本番シューズとして安心して使用できるのはヴェイパーフライnext%なのではないか
私のお伝えしたいポイントは上記の通りです。
もちろん、人によっては違う見方もあると思います。
一市民ランナーのレビュー記事だと思って、あくまでエンターテイメントとしてお楽しみ頂ければ幸いです。
それではご覧ください。
目次
ヴェイパーフライ4%、ネクスト、アルファフライの履き心地や効果を比較
この項では、ヴェイパーフライ4%、ネクスト、アルファフライそれぞれについて、私が履いてみて感じたこと(履き心地や効果)をご紹介します。
要点はこちらです。
<ヴェイパーフライ4%フライニット>
- フィット感がある
- 2年間定期的に使っていても弾む感覚を維持している
- 走っている時に靴底が「キュッキュッ」と鳴ることがある
- アッパーがニットなので、耐久性にやや難あり
<ヴェイパーフライnext%>
- 手で持った感覚は軽い
- 履いた当初は軽さを体感するが、慣れてくると軽いのが当たり前になる
- 雨の中走ってもシューズが重たくならない
- 履き慣れると、厚底特有の弾む感覚を体感しづらい
<アルファフライ>
- 重い
- 走っているとピッチ走法になりがち
- 長い距離を走るためにはある程度の筋力が必要だと感じる
これからナイキの厚底シューズを選ぶ方は是非参考にされてくださいね。
ヴェイパーフライ4%フライニットの履き心地や効果
- フィット感がある
- 2年間定期的に使っていても弾む感覚を維持している
- 走っている時に靴底が「キュッキュッ」と鳴ることがある(買った当初は特に)
- アッパーがニットなので、耐久性にやや難あり
ヴェイパーフライ4%フライニットは、ナイキの厚底シリーズのなかでも、かなり序盤に登場したシューズです。
発売当時、キプチョゲ選手や大迫選手が大会で使用していた事でも話題になりました。
話題になったといっても、その次に登場したnext%ほどではありません。
あくまでランナーのなかで話題になったということです。
「厚底シューズというのがあるらしい。それはすごいらしい」
そんな噂を見聞きして、私も購入しました。
買った当初、このヴェイパーフライ4%を履いて走った時の衝撃はすごいものでした。
「足にバネがついたような感覚」と表現する人がいましたが、それは決して誇張ではありませんでした。
ただ、使い始めた時から、走っている時にかかとのあたりから「キュッキュッ」と音がするのが気にかかりましたね。
「あれ?不良品だったかな?」と少し不安になりましたが、結局そのまま使い続けました。
また、このシューズはアッパー(シューズの上部)がニットでできているので、やや頼りない感じはあります。
万が一シューズがどこかに引っかかったら、アッパーが痛むんだろうなという心配があります。
また、雨の中走ったり、水たまりを踏んだりすると、シューズが水を吸収してしまうというのは欠点でしょうか。
その代わり、ニットであるからこそのフィット感があるので、履き心地はバツグンです。
あと、耐久性に難があると冒頭でお伝えしましたが、私の場合は、購入してから2年間定期的に履いていますが、大事に使っていたおかげで、今もかろうじて現役です。
…とまあ、思いつく限りのことをつらつらと書かせて頂きましたが、一番お伝えしたいのは、
2年間使った今でも、いまだに弾む感覚を得られている
ということです。
普通、2年間も履いていたら、厚底シューズの効果は薄くなりそうなものなのですが、私の場合は、まだまだ厚底の恩恵を受けているような感覚があるのです。
しかもそれは、ランニングをする時の私のコンディションに関係なく、です。
個人的に厚底シューズは、自分自身が元気な時に履いて走ると効果を得られるものだと考えています。
実際にヴェイパーフライnext%を履いて、3ヶ月連続で大会に出場したこともありましたが、その時に感じたのは、
「いくら厚底シューズを履いていても、筋力が持たなければ、スピードを維持できない」
ということでした。
それに比べると、ヴェイパーフライ4%フライニットは、大会で使用したことはほとんどないのですが、私のコンディションに関係なく、だいたいどんな時でも厚底の効果を発揮してくれました。
ヴェイパーフライnext%と比較してみると、ヴェイパーフライ4%は、「どんな時でもスピードをつけてくれる」といった印象が私にはあります。
対するヴェイパーフライnext%は、自分が疲れていればいるほど、厚底の恩恵を感じにくい傾向にあるように思います。
個人的には、ヴェイパーフライ4%の復刻版が登場しないかなと期待しています。
ヴェイパーフライnext%の履き心地や効果
- 手で持った感覚は軽い
- 履いた当初は軽さを体感するが、慣れてくると軽いのが当たり前になる
- 雨の中走ってもシューズが重たくならない
- 履き慣れると、厚底特有の弾む感覚を体感しづらい
言わずと知れたヴェイパーフライnext%。
MGCの大会では、ほぼ全員がヴェイパーフライnext%のピンクシューズを履いていましたね。
当時の駅伝大会なんかでも、ピンク、ピンク。
マラソンに興味がない人でも知っているぐらい、ヴェイパーフライnext%はセンセーショナルなブームを巻き起こしましたね。
世間的にブームになりすぎて、当時は逆にヴェイパーフライを履いてランニングしづらかったです(笑)
next%の印象は、
「とにかく軽い!」
この一言に尽きます。
手で持った感覚がまず軽く、他のランニングシューズとは一線を画していますね。
もちろん手に持った感覚だけではなくて、実際に履いて走ってみた感触も、本当に軽いです。
ただ…。
ただ?
そんなヴェイパーフライnext%ですが、ランニングのたびに履いていると、だんだんその軽さに慣れてきて、逆にそれが当たり前になってしまいます…。
なので、定期的に違うシューズを履いて走った方が、next%の恩恵を受けやすいかなと思います。
あと、ヴェイパーフライnext%が、4%フライニットよりも優れているのは、そのアッパー(シューズ上部)の素材です。
ヴェイパーフライnext%のアッパーは、ヴェイパーウィーブという、通気性の優れた素材を使用していて、これが水に強いんです!
この素材が、雨や汗といった水分の吸収を抑えてくれるんです。
雨の中走っても、シューズが重たくならないのは、ヴェイパーフライnext%の強みですね。
もちろん、厚底シューズ特有の弾む感覚があるのが、このヴェイパーフライnext%の一番のセールスポイントではあります。
ただ、先ほども似たようなことをお伝えしましたが、悲しいかな、慣れてしまうんです。
軽さも慣れるし、厚底の反発力で出せるスピードにも慣れるんです。
この「慣れる」ということが、良いことでもあるし、悪いことでもある気がしています。
ヴェイパーフライnext%は慣れておくことで、本番シューズとしても十分すぎるぐらい活躍します。
たとえ本番が雨の日だったとしても、シューズが雨に濡れて極端に重たくなるということは避けられます。
本番の天候に関わらず使えるっていうのはメリットですよね。
ヴェイパーフライ4%フライニットと比較してみて、どう?
ヴェイパーフライ4%フライニットの項でも少し触れましたが、それは、
- ヴェイパーフライnext%は、履いていくうちに「軽さ」も「弾む感覚」も慣れる
- ヴェイパーフライ4%フライニットは、継続して履いていても「弾む感覚」が得られる
ということです。
これについて、理由は定かではないです。
私アオイソラの推測としてはこうです↓
- ヴェイパーフライ4%フライニットのニット特有のフィット感とその柔軟性が、スムーズに地面を蹴るのを助けているのではないか?
- ヴェイパーフライnext%のアッパーの素材は軽さや防水に貢献しているけれど、逆に伸縮性がないために、蹴り出す力が弱まってくると、アッパー素材がブレーキにもなりうるのではないか?
本当のところはわかりませんが、今現在の私の考察です。
なんだかヴェイパーフライnext%の欠点を挙げたような形になってしまいましたが、トータルで考えると、本番でも練習でも使えるのは、防水機能にも優れたヴェイパーフライnext%だと考えています。
アルファフライの履き心地や効果
- 重い
- 走っているとピッチ走法になりがち
- 長い距離を走るためにはある程度の筋力が必要だと感じる
アルファフライは、一般ランナーの私には重たいシューズです。
「厚底なのに軽い!」というのがヴェイパーフライだったなら、アルファフライは「厚底で重い!」っていうランニングシューズです。
厚底で重いって、「当たり前だろ」って突っ込みたくなりますね…。
そうなんです。
ヴェイパーフライの場合は、「厚底なのに軽い!」がセールスポイントの一つだったのに対して、
アルファフライの場合は、「厚底で重たいです。あなたは履きこなせますか?」と逆にマウントを取られているような感覚です(笑)
アルファフライのセールスポイントは、「履きこなせば厚底シューズの効果大!」という点です。
一般ランナーの私は、このアルファフライで何度か(何度も)練習を重ねてみました。
で、履いてみて実感したのは、自然とピッチ走法になっている、ということです。
ピッチ走法、というと聞こえはいいかもしれませんが、要するにシューズが重たくて、足運びが間に合っていないのです(笑)
そのぐらい重たいってことです!
ピッチ走法になることが良い悪い以前に、この重たさを克服するための筋力をつける必要があると感じます。
私の場合、アルファフライを履いて筋肉痛になった箇所は、ふくらはぎの部位(下腿三頭筋)と、肩まわり(僧帽筋)でした。
ふくらはぎ部分は、地面を蹴り上げて足を前に運ぶ時に、その重たいシューズが負荷になることで筋肉痛になるのだと思われます。
肩まわりは、シューズの重たさに負けないようにランニングフォームを維持しようとした結果、そこに負荷がかかったような感じです。
アルファフライを使って長い距離を走るためには、ある程度の筋力が必要なのだと思います。
逆に言うと、ある程度の筋力さえあれば、アルファフライを使いこなせるのではないかと思いました。
つまり、
練習用としてアルファフライを定期的に履けば、やがては重さに慣れるぐらいの筋力がついて、それが走力に結びつくのではないか、ということです。
すぐには結果に結びつかないかもしれませんが、この方法、アリなのでは?
現状、私の走力では、アルファフライで20km以上走るのはキツイです。
このままアルファフライを練習用として履きこなしていって、なんらかの結果が出た時に、またご報告させて頂きますね!
ヴェイパーフライ4%、ネクスト、アルファフライを比較した上で、厚底シューズの履き分け方を考える
この項では、ヴェイパーフライ4%、ヴェイパーフライnext%、それからアルファフライについて、私なりの履きこなし方をご紹介したいと思います。
あくまで一例ですので、「ふーん、こんな風に履く人もいるんだ」ぐらいのノリで捉えて頂ければ幸いです。
<ヴェイパーフライ4%フライニット>
- 雨の日じゃなければ練習、大会ともに使える
<ヴェイパーフライnext%>
- 軽さを求めたいランナーにはnext%がオススメ
<アルファフライ>
- スピードアップを図りたいランナーが練習用に履くと効果的かもしれない
★全体を通しての推論★
- ヴェイパーフライ4%は、耐久性(アッパー部分)のことを考慮しなければ、実はかなり効果大なシューズだったのではないか
- 厚底シューズの厚さが厚くなればなるほど筋力が必要になってくるのではないか
- 本番シューズとして安心して使用できるのはヴェイパーフライnext%なのではないか
前項のおさらいみたいな部分もありますが、整理してみますね。
ヴェイパーフライ4%フライニットの履き分け方
ヴェイパーフライ4%は、雨の日じゃなければ練習、大会ともに使えます。
ヴェイパーフライ4%は、耐久性(アッパー部分)のことを考慮しなければ、実はかなり効果大なシューズだったのではないか、と推測しています。
ナイキさん、復刻版出してくれないかなぁ…。
私が履き始めた当初は、まだ履き慣れていなかったので、完全な練習用シューズでした。
しかしだんだん慣れてくると、「これ、本番でもいけるんじゃない?」と感じるようになりました。
ただ、前の項でもお伝えしたように、シューズ上部がニットだということを承知した上で、です。
また、反発力に優れているので、練習用として使用して、自分のランニングへの自信につなげることも可能です。
ヴェイパーフライnext%の履き分け方
ヴェイパーフライnext%は、軽さを求めたいランナーにオススメです。
私は、本番シューズとして安心して使用できるのはヴェイパーフライnext%なのではないかと推測しています。
軽さだけではなく、耐久性にも優れているので、走る日の天候を選びません。
本番シューズに選ばれやすいのも納得がいきます。
もちろん、練習で使用して、ある程度慣れてからのほうが、いいとは思います。
そして、慣れ過ぎると、軽さを体感しづらくなるので、練習では、他のシューズも使っていくことをススメします。
アルファフライの履き分け方
アルファフライは、スピードアップを図りたいランナーが練習用に履くと効果的かもしれません。
私はこのシューズを本番で履いたことが、まだ一度もありません…。
コロナ禍じゃなかったら、どこかの大会で試してみたかもしれないのですが…。
練習では、最初は6kmくらい走って、嫌になっていました(笑)
それが今では、20kmまでならなんとか履きこなせそうなくらいにまで成長しました。
練習用のシューズとしては、もってこいなのではないかと私は思っています。
ナイキの厚底シューズ全体としてはどうでしたか?
厚底シューズの厚さが厚くなればなるほど筋力が必要になってくるのではないか、というのが私の推論になります。
言い換えると、こうです。
- ヴェイパーフライ4%は、慣れないうちは練習用に使用
- 4%に慣れたら、ヴェイパーフライnext%を練習用に使用
- ヴェイパーフライnext%に慣れたら、アルファフライを練習用に使用
筋力向上のバロメーターとして、ナイキの厚底シューズを利用する、という考え方です。
そういう意味でも、ヴェイパーフライ4%フライニットが再販されないかなと強く思いますね…。
まとめ:ヴェイパーフライ4%、ネクスト、アルファフライを比較。履き方は?
それでは、おさらいです。
<ヴェイパーフライ4%フライニット>
- フィット感がある
- 2年間定期的に使っていても弾む感覚を維持している
- 走っている時に靴底が「キュッキュッ」と鳴ることがある
- アッパーがニットなので、耐久性にやや難あり
<ヴェイパーフライnext%>
- 手で持った感覚は軽い
- 履いた当初は軽さを体感するが、慣れてくると軽いのが当たり前になる
- 雨の中走ってもシューズが重たくならない
- 履き慣れると、厚底特有の弾む感覚を体感しづらい
<アルファフライ>
- 重い
- 走っているとピッチ走法になりがち
- 長い距離を走るためにはある程度の筋力が必要だと感じる
<ヴェイパーフライ4%フライニット>
雨の日じゃなければ練習、大会ともに使える
<ヴェイパーフライnext%>
軽さを求めたいランナーにはnext%がオススメ
<アルファフライ>
スピードアップを図りたいランナーが練習用に履くと効果的かもしれない
★全体を通しての推論★
- ヴェイパーフライ4%は、耐久性(アッパー部分)のことを考慮しなければ、実はかなり効果大なシューズだったのではないか
- 厚底シューズの厚さが厚くなればなるほど筋力が必要になってくるのではないか
- 本番シューズとして安心して使用できるのはヴェイパーフライnext%なのではないか
いかがでしたでしょうか?
今のところ私は、アルファフライを練習用として定期的に履いています。
だいぶん重さが気にならなくはなってきているのですが、距離を伸ばせば伸ばすほど、重さが負荷になってきて、ピッチ走法になっていきますね。
ピッチ走法と表現したらかっこよく聞こえるのですが、この場合、「足を前に運びきれていない」と言ったほうがいいかもしれませんね(笑)
これからナイキの厚底シューズを購入される方は、ヴェイパーフライnext%から試してみてはいかがでしょうか。
個人的には、ヴェイパーフライ4%フライニット、復活しないかなーと思っています。
今回は、ナイキの厚底シューズに焦点を当てて、私が率直に感じたこと、考えたことを書いてみました。
みなさんにとって、参考になるようなことが一つでもあれば幸いです。
今回は以上になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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